1.はじまりは

 今では「水引アート」と言う言葉はネットで数百万件もヒットするポピュラーな単語となりましたが、これは約30年前に政華流水引アート主宰「梶 政華」が作った言葉です。
 
  その後1992年の写真集「水引・アート」と1994年に出版した「水引アート入門」で活字となり世に広まり出しました。これ以前は水引を主な素材として物を作る手工芸は水引工芸と呼ばれて主に鶴や亀に代表される祝儀袋や結納品の飾りが一般的でした。

  写真集「水引・アート」には、梶政華の作品が水引工芸から水引アートへ変化する時期に出版されたため、伝統的な和の造形物から現在人気のあるアートフラワーやアクセサリー等、幅広く掲載されています。

2. 梶政華の水引アートとは

 水引アートと言う言葉が普通に使われるようになり、多くの作家の作品を目にするようになってきて、その定義も作家ごとに多様化している様に思われます。

  そこで、改めて 梶政華の「水引アートとは」をこれまでの説明で見てみますと、

  『水引アートとは、現代に適合し、誰でも楽しめるクラフトワークとしてその適用範囲を広げるために、伝統を基本としながら、明るい新色の水引を積極的に採用し、そして他のクラフトワークの技法や素材、 新しい発想を取り込みながら暮らしの中に活きる作品作りを楽しめる様に一歩一歩進歩・発展させてきた新しくておしゃれなハンディクラフトです。』

と、定義していました。

  これはこれで、梶政華の「水引アート」を説明していると思いますが、
でも、 これでは「アート」の意味がよくわからない。

3. 実は二つの意味を持っている「梶政華の水引アート」の「アート」

 分かりにくいのは、アートの意味。
  
    一つ目は アーティフィシャルフラワー(ARTIFICIAL FLOWER)のアート
   つまり、これは造花の意味、で、
   二つ目は いわゆる アート(ART)芸術性が高い。
   と言う意味。

    普通考えると、主は二つ目の意味であろうと考えます、

   しかし、

    実は一番目が主です、と言うより当初は一番目だけだった。

 なぜなら、 もともと梶先生はリボンフラワーの講師をやっており、そのころにフラワーアレンジに水引の小物を使ったことから、水引の素材としての可能性に気づきました。
 そして水引を結んだり編んだりして花弁や葉を作った事から梶政華の水引アートはスタートしているから、です。

 また、「水引アート」の命名については、 梶先生との尊敬する飯田深雪先生の造語である「アートフラワー」から「アート」の部分をいただいて「水引」につなげたと言うのが真相だと思われます。

 リボンフラワーだけでなく、編み物・ビーズ手芸・盆景等の手工芸を講師レベルまで磨き上げていた梶先生が水引の応用をアートフラワーのみにとどまらせる訳もなく、他の分野にも広げ、更にそれらの技術を複合化して完成させてきたのが現在の水引アートだということが出来ます。  

 これらの作品群を作り続けて数十年を経過した現在、それぞれの完成度は向上し、その芸術性を周囲の人々から認められてきた事により二つ目のアートの意味が付加されて現在の形となっているのが「梶政華の水引アートとは」の分かり易い説明だと思われます。

4.水引アートは登録商標

一応、お知らせしておきます。
 「MIZUHIKI ART\ 水引アート」は政華流水引アート 主宰 梶政華の登録商標です。 商標権者の文書による承諾を得ず、同区分において本商標または類似商標(表現)を使用することを禁じます。
 【商標登録番号】 第4274249号
【商標(検索用)】 MIZUHIKI ART\水引アート
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】 第16類