水引 小物の作り方2 基礎結び編 淡路結びの縦横連続
水引コンプレックスです。 今回は淡路結びの縦横連続の手順の一つを紹介します。
淡路結びも縦連続や横連続など比較的分かり易い結び方は小物やアクセサリーの作製に良く使われていますが、縦横連続はめったに使う事が無いと思います。
しかし、(新しい結び方はどれも同じですが)この結び方も使える様になると作品の幅も広がるし、同じ小物を作るにしても表現の方法が豊かになってきます。
私たちの水引アートの教室ではカトレアの花弁やアサガオの花冠の一部にこの結び方を使っていますし、その他に人形の着物や和風の小物を作るのにも重宝する結び方です。
今回は、別記事である「小槌の作り方」を公開するにあたって、槌を表現しているこの結び方も公開します。平らな板状にする為に少し複雑な手順がありますが、よろしければ挑戦してみて下さい。
淡路結びの縦横連続
① 一段目の淡路結びの作製・・(3列五段の縦横連続で説明します。)
右上の淡路結びを必要数作り(図では3つ)、横に並べます。この時、隣り合わせの
端を図の様に交差させます。(交差は、連続の平面を安定させる為に行います。)
② 二段目の淡路結びの作製
一段目の淡路結びの隣り合う端どおし(イaとロa、ハaとイb、ロbとハb)で左上の
淡路結びを作り、下図の様に隣り合う端を交差します。
③ 三段目の淡路結びの作製
二段目の淡路結びの隣り合う端どおしで(イaとイb、ロbとロa、ハaとハb)で右上の
淡路結びを作り、同様に隣り合う端を左交差します。
④ 同様に、隣り合う端を交互に交差させながら、右上と左上の淡路結びを必要回数
繰りして完成。(交差を交互に適用する事により平らに作ることができます。)
縦横連続の応用
路結びの縦横連続の応用
●筒状の縦横連続
列の最初と終わりの淡路結びを横に連結する事により筒状の縦横連続を作る事ができます。
この時、筒の外側に結びの表を使うか、裏を使うかによって交差の見え方が違ってきます。
●幅の変更(狭くします)
幅を狭くする場合は淡路結びの外側または内側の1本を切り取るか外して、次段の淡路結びを
結ぶ事により狭くすることができます。
作製例
筒状5列(結びの表が筒の表面)、9段 (3本取りの淡路結び4段、 2本取りの淡路結び3段、
(1本取りの淡路結び2段)の淡路結びの縦横連続
※ 1本取りの淡路結び場合、fig-001の説明に当てはめると、交差される側の淡路結びの端が上になります。
また、段を 重ねる時には、最初にその前段 (図では2本取りの淡路結びの3段目)と逆に交差をして、以後交互に交差します。
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