水引 小物の作り方2 基礎結び編 たで結び
水引コンプレックスです。今回は“たで結び”の手順を紹介します。
普段何気なく使っている結び方や編み方の名前が分からない事はよくある話です。特に小さいころに親から教わった結び方などはこれに当てはまることが多いようです。
今回紹介するのも、同じで「たで結び」でネットを検索してもヒットしません。
梶先生に尋ねてみたら、植物の蓼(たで)の穂を表現するのに便利だから“たで結び”と呼んでいると回答を得ました。
組紐の四つ組の派生なのだと思いますが正式名は不明です。
今回、巳(干支の子へび)の小さな飾りの作り方を紹介するにあたり、この結び方を紹介します。
“たで結び”では棒状の形を表現出来るので、私共の政華流水引アートでは、蓼の穂の他に、アンセリュームの花序や干支の手足や尾を表現するのに利用しています。
1段目 たで結び
① たで結びする2組の水引の中央を下図の様に芯となるワイヤーでくくります。
そして、イ、ロ、ハ、ニ端を図fig-001からfig-005の矢印の順に折込みます。
2段目 以降
⑤ 以後作品の大きさに合わせてイ、ロ、ハ、二の順に繰り返し編みます。
⑥ たで結び完成
※折り方の考え方
(ⅰ) 最初に折り込む端(図説ではイ)を、芯のワイヤーを中心にして反時計回りに2つ目(図説ではロ)と3つ目(図説ではハ)の端の間に折り込みます。
(ⅱ) 次に折り込む端は、芯のワイヤーに向かって(ⅰ)で折り込んだ端の左側(図説ではロ)となります。(ⅰ)と同様に反時計回りに2つ目と3つ目の間に折り込みます。(ⅰ)の折り目を抑える形での折り込みになります。
(Ⅲ) 以後(ⅱ)の繰り返しとなります。