水引 小物の作り方2 鶴の飾り
水引コンプレックスです。今回は鶴の飾りの作り方を紹介します。
大きさは幅15cm長さ20cm位です。結納の飾りにのっている様な鶴です。小物の作り方で紹介するには少し大きめな作りですが・・
この飾りの使い方は、正月飾りに付ける等のおめでたい席での飾り物とする事がほとんどだと思います。しかし、最近では髪飾り等のアクセサリーの一部として使われているのを見かけたりします。成人式の髪飾りに、この大きさの鶴の髪飾りを見かけたときに「え~、これを頭に付けているの」と驚いた事がありました。
ボディは、亀の子結びと淡路結びで作った部品を組み合わせて作ります。ポイントは羽をふっくらと作る事だと思います。
水引細工は、その幾つもある結び方を主な特徴としているのですが、固い紙紐の特性を活かして形を表現する事もあります。この鶴では、羽の形を作るのにその特性を活かしています。一部の職人の方達はこの特性を活かす事がより難しいと言っているようです。
羽の作製
① 羽根のベースの作製
①-1 22cm水引_4本を図の様に揃えて中央を銀紙で包み、ボンドで固定します。
①-2 銀紙の中央で水引を二つに折り、下図の様に水引をワイヤーでくくり、羽根のベース(右)と羽根のベース(左)を3枚ずつ作ります。
② 羽根の組立て
②-1 羽根のベース(右)3枚を、下図の様にワイヤーでくくります。
②-2 羽根の芯のワイヤーの片端をU字に曲げます。次に図の様に羽のベースのくくり部分にU字部分を引っ掛け、ラジオペンチでしっかり締めます。更にフローラテープを巻いて固定し、羽右の完成。
②-3 羽根のベース(左)3枚も同様に組み立てて、羽左の完成。
尾羽 脚 ボディ
③ 尾羽と脚
③-1 30cm水引_3本の淡路結びで尾羽を1枚作ります。
③-2 別の30cm水引_3本を中央でU字に曲げて脚を作り、図の様に尾羽にくくります。
③-3 くくりの部分にフローラ テープを約1cm巻きます。 (fig-008参照)
④ ホディの作製
60cm水引_3本の亀の子結びで鶴のボティを1枚作ります。
組立
⑤ 組立て
⑤-1 ボティの亀の子結びに、下図を参考に羽右と羽左の芯を通して、形を整えてワイヤーでくくります。
⑤-2 次に尾羽と脚を下図の様にボティに挿入して、羽根をくくったワイヤーでくくります。 挿入位置は下図fig-009(裏面)も参照してください。
⑤-3 首の部分は長い水引_2本と羽根の芯のワイヤーを残して首の形に段カットします。
⑤-4 90cm水引_2本を首に追加してつる首結びで長さ6cmの首を作ります。余った水引は切取ります。鶴首結びはfig-010参照。
⑤-5 尾羽から下6cmの位置で脚の水引を結び、足を作ります。
完成
⑤-6 下図を参考に不要な水引を切り取りクチバシと脚作ります。
⑤-7 22cm赤色水引_1本の淡路結びを作り、両端にちり棒をかけて頭にボンドに貼ります。
⑤-8 側面図を参考に首にカーブを付けて完成。
参考 部品表
使っている材料の一覧は以下の様になります。好みの色に変えて頂いてもOK。
番号 | 作製部位 | 材料名 | 数量 | 単位 |
---|---|---|---|---|
10 | 羽、ホディ等 | 絹水引 白 | 9 | 本 |
20 | 羽、ボティ等 | 特光水引 銀 | 3 | 本 |
30 | 尾羽 | 絹水引 黒 | 1 | 本 |
40 | 頭 | 絹水引 赤 | 1 | 本 |
50 | 羽の芯 | カラーワイヤーシルバー24番 | 1 | 本 |
60 | くくり | カラーワイヤーシルバー28番 | 2 | 本 |
70 | 尾羽 | フローラテープ(ホワイト) | 0.2 | m |
80 | 羽の先 | 折り紙 金 | 1 | 枚 |